ようこちゃん3

ようこと仲良くなったのは、高校生の時だろうか。

一年生の時に仲良くなって、大学も一緒だ。

ようこのことを苦手という女子も多いなか、私は好きだ。

もちろん、ようこがモテることも知ってる。

「ようこ、どうしたの。久しぶり」

「久しぶり。特に理由はないの。なんとなく会いたいなって思って彼氏くんは元気?」

そう、私には彼氏がいるのだ。

しかも、何故だかようこには惹かれないと言っていた。

私が、ようこって可愛くない?と聞くと、俺はお前のが好きだけどなとサラッと言う。

何でも、大人しめよりも、ボーイッシュ系に昔から惹かれるらしい。

「元気だよ。今度、3人で会う?」

「いいのいいの、気にしないで」

ちなみに、私とようこで好みの男性も違う。

要するに、恋愛の住み分けが出来てるから、長らく友人関係が出来ている。

「さては、好きな人出来た?」

「えっ、何で急に」

「誰よ」

「言えないよ、だっていないもん…」

「過去の恋愛引きずってるの?まあ頑張りなよ。いい人出来たら紹介してよ。うちの彼氏含めて4人でダブルデートしよ。しかし、あんたは恋愛の話し、ほとんどしないよねー。好きな俳優は言うけど、身近などういう人好きなのかは、絶対に言わないよね」

「ただ単にいないだけよ」

「そうとは思えませんけどね」