グロテスク

桐野夏生著です。

私、この作品、週刊文春の連載で読んでいました。

しかも、高校生の時に。

ところで、このブログを読んでくださってる男性の方は、女性に対してどんなイメージ持たれてますか?

可憐で、コロコロ笑って、清潔感と女の子らしさあって、みたいな想像されますか?

深窓の令嬢のようなイメージを持たれていますか?

この作品読んだら、そんなイメージ吹き飛ぶよ…。

女の嫌らしさがこんこんと描かれています。

高校生の時の私は、食い入るように読んでいました。

女性に対して夢見がちな方に読んで頂きたいですよね。

もし、恋人ほしいなあ…とか、女の子と親しくなりたいなと思っている方に、女性への基礎知識として読んでおくのもありかもしれません…。

この作品、男性だけではなく、女性も、あー、そうそう女ってこういうとこあると共感できると思います。

美人と不細工、そういう格差ありますよね。

それだけじゃない、見た目で上を見上げたり、下に見て見下したりしますよね。

多かれ少なかれ持ってる。

私も持ってる。

女子の生態がよく描かれてると思います。

まあ、こんな女性ばかりでもないと言えばないんですがね。

基礎知識で知った上で、出会いの場にいかれるのもいいかもしれないと四十路のお節介おばさんは思うわけですよ。

女一人で国滅ぶことあるからね、マジで。

シーソーゲーム 勇敢な恋の歌

私がハタチ頃の話。

小学校の時の同窓会があり、二次会でカラオケになった。

そして、夜中の2時になり、会はお開きとなった。

雨が降っていた。

幼馴染の男の子が、車取ってくるから、待っててと言われ、雨宿りしていたら、稀代のモテ男が隣に来た。

「雨か、車待ってんの?」

「うん、そう、幼馴染の」

「アイツ、何してる?」

「幼馴染?」

「お前とめっちゃ仲良かった、男っぽい女」

「あー、あの子!元気だよ。成人式来てたよ。化粧してた」

「へえー、そうなんだ。俺、アイツのこと心配だったんだよね」

「ところで、最近どう?」

「姉ちゃんと妹にこき使われてる」

そうだった、モテ男、姉妹に挟まれてるんだった。

話しやすさで勘違いして、泣いた女の子たちを何回か目にしている。

私の女友達たちも泣いてる。

「お前、男は?」

私、話したっけか?

あ、聞いてたのか。

宴席の時、近くにいたな、そういえば。

「順調でえす!」

「嫌味か」

「あ、そういえば、ミスチルのシーソーゲーム歌ってたね。懐かしかった。私、B'z派だけど、あの曲は好きだったな」

「あのさ、俺、お前のこと好きだったんだ、当時」

「へえー、モテ期来たかな」

「真面目に言ってんだけど」

「それで、何人泣かしてんのよ」

おーい、車取ってきたぞー!と幼馴染の声がする。

「よく分からんが、今の女の子大切にしなよ。またね!」

そこで会話は途切れた。

風の噂で結婚したと聞いた。

やっぱりからかわれたのかと思ったのと同時に、少しだけ寂しい気持ちになったのは、私だけの秘密。

十二国記シリーズ

小野不由美著です。

異空間ファンタジーなんですけど、私はなんとなく古代中国なイメージあります。

この物語の世界では、国が十二国あって、それぞれが独立してます。

そして、それぞれの国々を扱ったシリーズがあります。

この世界では、お互いの国を攻めることは出来ません。

そうすると、攻めた方の国が滅ぶそうです。

で、国王とそれを支える麒麟と呼ばれる者たちが国を統治しています。

国が栄えていると、国王も麒麟も人間の寿命よりも長く生きることが出来ます。

しかし、ひとたび道を外すと、麒麟が病気になり、国が滅びます。

面白かったなあ。

ファンタジーだから、全然自分と関係ないと思っていたけども、ファンタジーを通して成長することもありますよね。

説教受けている時には頭のなかに入っていかないけど、やり方を変えて物語を通してだと、スッと入っていく感じ。

この物語、皆さん何か背負ってるんですよね。

なんで自分がこんな目に、みたいな感じがあったりするんですが、物語を通して、自分なりの答えを見つけていく、という印象を持ちました。

私はこのシリーズを読んだ時、心がしんどい時期でしたので、共感しながら読んでいました。

よく作り込まれているなあと思います。

色んなファンタジー小説をこのシリーズで読んでるみたいで、楽しいです。

LostOnes

電車に乗り込んで、今日も仕事終わったな、やれやれと座っていたら、隣の人が新聞を広げていた。

新聞をじっと見たら、それは英字だった。

何者…?と思い、隣の人の顔を見たら、黒人男性であった。

私はいつの間にかじっと見詰めていたらしい。

彼にウインクされた。

その後、彼が私の方をチラチラと見るので、「英字新聞面白いですか?」と声をかけてしまった。

「とてもエキサイトだよ!」と彼。

何がエキサイト何だろうと思ったが、きっと三面記事みたいなのを読んでいるのだろう。

突然、彼はいきなりポテトチップスを取り出した。

「これ、僕たちの晩御飯だよ!」というようなニュアンスを英語で言う。

まあ、今袋開けたし、変なものは入ってないだろうと思い、彼も食べてるから、私も食べる。

ご飯に満足したのか彼が急に歌い出す。

『お前が勝ったけど、負け。お前が勝ったけど、でも負け』

「なんて曲?」と聞くと、「Lauryn HillのLostOnesだよ」と言った。

ソークールだねと言ったら、「だろう?CD買いに行かない?」と言われ、笑顔で「無理っす!」と断る。

彼は、「ナンパじゃないよ、一目惚れだよ」と言ってきたので、「ローリンヒルと付き合ったら」と言ったら、少し怒った顔をした。

駅に着いた時、電車から降りようとしたら、握手をせがまれた。

じゃあ、と別れた。

名前も知らないあの黒人男性は今も電車に乗って、ローリンヒル歌ってるのかな。

いや、ナンパしてるな。

あの日、君とGirls あの日、君とBoys

以前紹介した、いつか君へより前のシリーズです。

35周年を記念に出版されたそうです。

いつか君へと同じく、色んな小説家が青春をテーマに書かれております。

面白かったです。

野球で例えると、いつか君へシリーズが変化球なら、あの日君とシリーズはストレートですね。

青春ってこんな感じだろ?みたいな王道感ありました。

まあ、でも、中には、シュート回転気味のストレートもありますがね。

いつか君へを読んだ時は、色んな青春あるなあと外側からじっと見つめている感ありましたが、あの日君とは、あーそうだったな、学生時代って、という感じ。

私も同級生の女の子に淡い気持ち抱いたことあったなあ。

近付きたくて、近付いて、その子に打ち明け話をされた時に、その子と距離が縮んだと思って、心弾んだことあるし。

そうそう、すごく安直だけど、青春ってなんかスポーツと直結してるとこあるんですよね。

なんなら、運動部の男の子たちの眩しさを今でも覚えている。

でもって、私、一人浮いてたなあ…と本を読んで思い出す。

懐かしいわ。

また戻りたいかと聞かれたら、ノーですね。

遠い過去を目を細めて、本を読んで思い出すのがやはり粋だと思います。

なんの為に年取ってるのか分からなくなるしね。

はねるのトびら

コント番組です。

私は火曜日の23時から30分放送していた時に観ていました。

めちゃくちゃ面白かったです。

こちらもクセのあるキャラクターが登場するんですけど、居そうっちゃあ、居そうなんですか、というよりは、そのキャラクターの個性をデフォルメした感じでしょうか。

あー、こういう系の人、それやりがち、みたいな感じです。

また、そのデフォルメが、的を射てるんですよね。

そうそうこんな感じ!と。

かゆいところに手が届く感。

よく観察しているなあと感心しますよね。

私が好きなキャラクターは、ビジュアル系バンドの追っかけをしている女子3人組のコント。

このコントも漏れなくデフォルメ入ってるんですけど、笑うよね。

私はビジュアル系バンドを追っかけている友達はいないのですが、イメージは、こんな感じでした。

人って自分の色眼鏡で想像していた人物を、他人がそれを見抜いて、それをやると笑いに変わるんですね。

あと、このビジュアル系バンドの追っかけしてるシリーズに、ビジュアル系バンドが出てきて、また哀愁漂う佇む笑いが。

懐かしいなあ…。

笑う犬といい、はねるのトびらといい、私、クセのあるキャラクターが好きみたいです。

そんな私もクセまみれ。

真夏の夜の夢

シェイクスピア著です。

かーなり平たく言うと、ラブコメディです。

とあるカップルが、駆け落ちするために森に行くのですが、その頃、妖精の国王と女王が喧嘩をするわけです。

そこで、国王が眠っている女王のまぶたに媚薬を塗ります。

その媚薬は、目覚めて初めて見た人を好きになる媚薬で、その媚薬が何故かいたずら好きの妖精にいき、駆け落ちカップルの男性に掛かり、彼のことが好きで駆け落ちを止めに来た女性を彼が見てしまい、一方、妖精の女王は、ロバの顔を被った男を見て…。

みたいな話しだったはず。

私、この戯曲、中学生の時に観たのですが、すごく面白かった記憶があります。

分かりやすく言えば、らんま1/2みたいなハチャメチャ具合。

通じますか?

要するに、恋の一方通行が媚薬が掛かったことにより、あべこべ、ハチャメチャになるということですが、面白かったですねえ…。

観ていて、私たちの価値観もこんな風じゃないかと思ったよね。

絶対にこれだという価値観なんて、人間の考えてるなかでは、ないのかもなあ。

だって、駆け落ちするほど愛してたのに、媚薬によって、180°変わったからね。

この世の出来事は全部まやかしかも。

何かで、この世は神様が見ている夢なんて言われますが、あながち違うとも言えないのかな。

それくらいあやふやだ。

真夏の夜の夢は、この世のことを皮肉ってるのかなと持論。

媚薬は思い込みの比喩なのかも。