烏に単は似合わない

阿部智里著です。

いつの世もお上の結婚相手は気になるようで…。

八咫烏シリーズの1作目にあたるそうで、ここから始まったようですね。

ファンタジー小説で、少し平安時代を思わせます。

この物語は、金烏を頂点とする烏(カラス)の世界で、今回の物語は、その息子である、若宮の后選びに集まった春夏秋冬の家々のお姫様たちが、美しさと才覚をかけて、しのぎを削ります。

しかしながら、ただの純粋な恋愛だけではなく、物語を読んでいくと、それぞれの家の思惑も浮かび上がってきます。

次世代の金烏と結婚できるということは、一族の繁栄をもたらすことになりますからね。

家々の力は相当入れますよね。

そして、今の金烏の后である赤烏はどう思われているのか…。

今回の后選びは、色々と事件が起こります。

后選びも気になりますが、私は事件も気になった。

気になって、睡眠時間が軽く削られるという。

一気に読んでしまいました。

最後の最後までどうなるのか分からなくて、ドキドキしながら読みました。

久しぶりに一気読みした物語でした。

はてさて、事件の真相は…。

そして、若宮の気持ちはどう思われているのか…。

しかしながら、いつの世も、后選びってややこしいのね。

大変だわ…。