田村由美著です。
明けましておめでとうございます。
明けましたね、日本。
私のなかで日本と言えば、この漫画である。
日本の歴史に少し触れている部分もあるからだと思うが、それだけではない。
思いとか、自由への戦い方がなんとなく私のなかで日本的だなあと思う。
世界を変えよう(この漫画は日本変えようとするけど)と大きな志でも日本を感じるかもしれないが、それだけじゃない。
日本に住んでいるもっと個人、プライベートな気持ちが日本っぽいと言いたい。
名も無い一般人が戦っている。
その戦いの様子、例えば、これでいいのかと迷ったり、強くなりたいと思ったり、そして、仲間の繋がり方がなんとなく日本っぽいなあと思うのである。
社会で戦っている人にも、これから社会に出る人にも読んでもらいたい。
きっと主人公や脇役たちの誰かに自分と今の状況に似ている人がいるはず。
私も四十路になり、初めて読んだ時は、主人公に共感したが、歳を重ねるにつれ、脇役の、年配方の気持ちが分かってくるようになった。
いい物語は親友を見つけるくらい価値があると聞いて、なるほどと納得する。
いい物語はどの年代になっても、面白く読める。
もし今、何かに行き詰まってるのなら、この漫画を読んでほしい。
もしかしたら、解決の糸口を主人公や脇役たちが会話してるかもしれない。