リョウ

上田倫子著です。

私、高校生の時に同級生の男の子に恋心を抱くことが少なかった。

なんか違うなあと思っていた。

だから、この平安時代末期を舞台にした源平合戦の漫画を読んで、なるほど、私はひたむきで、優しくて、素直な人が好きなのかと思った。

このようなタイプは私の周りの男子学生にいなかったのだ。

読んでいて、自分の好みにハッとさせられることは、たまにある。

私は、この漫画の平維盛が好きなのだが、さっき書いた通り、ひたむき。

ひたむきにリョウのことを追いかけている。

そして、素直。

私にはとても魅力的に映る。

なんなら、リョウと維盛のやり取りだけを見ることもあった。

脇役がヒーローよりも魅力的に映ることはよくある。

いなくなってしまう、例えば、漫画が完結すると、もうそのキャラクターに会えなくなってしまう。

そこで、私は彼のことが好きだったのかと自覚する。

この漫画、合戦シーンもあるのだが、恋愛を軸においてるかなという印象。

少女漫画で連載されていた。

私の家にも漫画があって、たまに読み返す。

最近もまた少し読む。

なんだか高校生の時の私に再会しているようで、楽しかったりする。

私は維盛を通して、青春していたんだなあと過ぎ去りし日を思う。