こんなこともあったなあ。
ここにも登場する美人の女友達と喫茶店でお茶していた昼下がり。
「そういえばさ、聞いてくれる?」と彼女。
「どうしたの?」と聞くと、「私、告白されたの」
「えーっ!誰に?!」
「会社のひと、後輩!」
彼女は事務員をやっています。
「で、で、オーケーしたの?」
「それがさあ、私のこと好きでしたって言われたの。好きでしたって何ってならん?」
「…………なるね、現在進行形じゃなくて、何で過去形?ってなるね」
一筋縄じゃいかない告白のされ方してて彼女らしいなと思う。
「で、どうしたの?」と聞いたら、「ありがとうって言った。好きになってくれてありがとうって。来世では結ばれるといいねって言った」
!!!!!
「マジで言ったの?!」
「うん、言った。だって、好きでしたって過去形だったから。じゃあ来世だろうって」
「相手はどんな反応?」
「ドン引いてた」
でしょうね!
「だ、大丈夫?仕事に差し支えん?変な噂とか立たない?」
「いやもう、逆に私に淡い気持ち持たなくなるから、事務的に私のことを接するでしょ。でもって、元から私、変わってるし」
「そりゃあそうだろうけど…」
「はあー!顔タイプだったんだけどな」
「いつも思うけど、ストライクゾーン広いよね」
「そんなことないよ。マニアックなだけだよ」
私は彼女と話してて、不思議な世界に踏み入れた気分になりましたよね。