瞬きもせず

紡木たく著です。

中学生時代に読んだ思い出深い漫画です。

当時、私は帰宅部で、友達の家に入り浸っておりました。

そこで知った漫画の一つが、この作品。

中学時代、私は数年、片思いをこじらせており、モヤモヤする毎日でした。

そこで知ったこの漫画。

純愛なストーリーと紺野くんという初恋の人に似た男の子が、私を物語の世界へのめり込ませました。

漫画に出てくる、かよ子ちゃんと紺野くんは、同じ高校に通っていて、付き合い始めるのですが、世界観がリアルでした。

私の青春時代は、携帯電話がなくて、手紙を席まで回してやり取りしていたなあと、今思えば、とても懐かしいことを、この漫画で思い出します。

私の恋は成就することはなかったけど、二人の恋は応援していたなあ。

この漫画には私の青春時代が真空パックされていて、読むとあの時の感覚が戻ってきます。

私は、学校に行くのが大嫌いで、なんで学校に行っていたかといえば、それは、好きな人に会うためでした。

好きな人に会えたら、その日はハッピーで、会えなかったら、それだけで落ち込む。

そんな単純な私の毎日でした。

私は中学を卒業して、高校生になっても、結局、彼らのような恋愛はできませんでしたが、夢は描いていたなあ。

二人の恋愛に憧れを抱くだけで、青春時代は悲しくも終わってしまいました。

かのアイドルが言われた言葉。

青春時代は過ぎ去った時に振り返って、あれは青春時代だったんだなあと思うものと、仰っておられました。

私もあの時、漫画を読んでいた頃が、青春時代だったんだなあと最近目を細めて懐かしむのです。