夏目漱石著です。
この作品は、高校の時の現代文の教科書に載っておりました。
当時は、どうせよく分からん漢字に、文書も小難しく書いてあるんでしょ、授業寝てよ、くらいに思ってました。
今、久しぶりに読んでみて、なるほど普遍的なテーマかもしれないなと思いました。
物語の冒頭は、私と先生の出会いが描かれています。
話しが進むにつれ、先生はどこか陰が孕んでいて、そこが物語の核になっております。
読み終わって、男性に見られる感情じゃないかなあと思ったり。
プライドなのか、メンツなのか…。
女性も恋愛で嫉妬するけども、この物語は男性特有の暗さを描いてるのではないかなと思いました。
物語では事が大きくなりますが、多かれ少なかれ誰しも通る経験ではないでしょうか。
読んでいて、だから、高校の現代文の教科書に載っていたんだなあと妙に納得。
同じ轍を踏むなよ、と。
夏目先生も同じようなご経験されたのだろうか。
面白かったです。
私、読んでいて、最後の方切なくなったよ…。
もうここまできたら、皆傷ついてるじゃんよって泣きそうになったよね。
恋愛って愚かだ。
状況は違うかもしれないけど、誰しも陥る可能性はある。
その時、どうするのか。
正しい答えは載ってなかったけど、読んでみると見えることもある。